内容説明
「そもそも犬とはどこからやってきたのか?」「なぜ犬が人間にとってこんなにも近しい存在となりえたのか?」ひょんなことから犬を飼うことになってしまい、僕はその共同生活のなかで謎にぶちあたった…。長年サイエンスライターとして活躍し、ピューリッツァー賞を2度受賞した著者が過ごした、人間と犬をめぐる思索の日々。
目次
ヒトという動物が地球の支配へと踏み出したそのとき、人間の脳は縮小した!―人間を探究したいこの僕が犬なんかを飼うことになったわけ
人間のジグソーパズルには犬の入り込む場所はまったくない。あったとしても端のほうに決まっている―人間のジレンマと脳科学の発展
多くの人にとって重要なのは犬がいるということだけ。なぜ僕はそれだけでよしといえないのだろう?―犬の起源を探る:動物考古学者・オルセン博士を訪ねて
僕には脳が三つ、チャーリーには二つと十分の一くらい?―チャーリーと一緒に散歩した森での発見
こうして僕は狼にどんどんのめり込んでいった―進化と環境から考える:狼と有蹄動物の共進化の歴史
一万二千年前。それがマジックナンバーだ―人間の脳が小さくなったのと犬の出現が同時期だったのは…偶然?
チャーリーのすごさがわかってきた。彼は僕の外付け感覚器官であると同時に、自然の増幅器でもあるのだ―犬たちの不思議な能力
根っからの横着者、それが家事の概念とは無縁の樹上生活者である初期人類の本性だった―ゴミを散らかす人間、それをあさる狼
その瞬間を生きるチャーリーは、死について考えないからこそ不死になる―人間が知った死とそのワークアラウンド(回避策)
僕が自分の世界を見ているように、チャーリーも自分の世界をはっきりと鮮明に見ている。ただし、それは目と関係ない―嗅覚と感情の世界で生きる犬〔ほか〕
著者等紹介
フランクリン,ジョン[フランクリン,ジョン] [Franklin,Jon]
アメリカのサイエンスライター。解説報道部門と特集記事部門でピューリツァー賞を受賞。現在はメリーランド大学で教鞭をとる
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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