子育てが終わらない―「30歳成人」時代の家族論

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791766581
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

内容説明

子どもが中高年になっても「子どもは子ども」。そんな親子関係でほんとうに大丈夫?ひきこもりの高齢化問題も深刻化するこの国で、これからの家族はどうあるべきか?正しい「親」のやめかた。第一線で活躍するキャリアカウンセラーと精神科医が徹底討論。

目次

第1章 成熟について―肯定することからすべてははじまる(子どもが30歳になるまで子育てを?!;成熟するのに時間がかかる社会になった ほか)
第2章 夫婦関係について―小さなことから関係性を変えていく(本人に自信をつけさせるにはどうしたらよいか;ちょっとした変化に目を配る ほか)
第3章 欲望について―コミュニケーションでほんとうに大切なこと(「根拠のない自信」をどう見るか;親子間で「以心伝心」はしてはいけない ほか)
第4章 自立について―子育てのタイムリミットと関係のメンテナンス(他人を家に入れたがらない日本の家庭;関係のメンテナンスをするという発想 ほか)
第5章 役割意識について―正しい「親」のやめかた(ノンイベントという「石」にどう対処するか;ネガティヴな出来事も学習の機会に ほか)

著者等紹介

小島貴子[コジマタカコ]
1958年生まれ。埼玉県庁職業訓練指導員、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任准教授などを経て、現在、東洋大学理工学部生体医工学科准教授・グローバルキャリア教育センター副センター長、埼玉県雇用・人材育成推進統括参与。家族関係・キャリアカウンセリングでのアプローチで就業困難者やひきこもりの支援を多数行っている

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。現在、爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析。「ひきこもり」問題の第一人者として治療・支援ならびに啓蒙活動を行っている。また、漫画・映画などのサブカルチャー愛好家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロコ

27
【図書館】実に重たいテーマの本であった。医学博士と職業訓練指導員の共著。『30成人』時代の家族論というサブタイトルに興味を持ち拝読。子供との関係をみつめ直す目的で借りてみた。先進国のなかで同居率が高い国では(韓国、イタリア、スペインなど)日本と同じように『引きこもり』が多いと推定されているそうだ。なるほど完全密室が問題を複雑にしているということだよね。成人した息子たちと共存しているケロコも、『たまたま縁の、ある大人が共同生活をしている』というイメージで捉えることが出来るのか?訓練だ!2019/10/07

ヒデミン@もも

26
斎藤環さんは、難しいことをわかりやすく教えてくれる。ひきこもりの高齢化問題を扱った対談式。ひきこもりではないけれど、そろそろ親離れ子離れしないといけない私にも参考になった。帯に書かれた正しい親のやめ方なんてないんだろうけど、いつまでも子育てが終わらなきゃこまるもんね。 現在人の精神年齢は7掛け!?らしく、30で成人と考えたら丁度いいらしい。この考えでいくと、私もまだまだいけるな。2013/08/22

ネオ

13
はじめに、「引きこもりの親は自分を責めている。私の子育ては失敗だったと、問題をかかえこんでしまう。」とあるがいつも思う。子育ての失敗って何だ?この本は丁寧に教えてくれます。失敗ではない。すれ違いやコミュニケーション不足や思い込みや引き延ばし、それらの具体例をあげながら、解説してくれます。家族の問題って他人には理解しにくいのでこの本は有難いのではないでしょうか。2016/07/17

はるー

9
私の兄が元引きこもりなので、気になって読みました。確かにそうだなって感じたことも多かったですし、自分が親になるとしたら、やはり人間を育てるという責任は重たいなと考えさせられる内容でした。2017/06/17

pom

6
夫と二人きりになる不安から、子どもに家に居て欲しいと願う母親の無意識の欲望が子どもの自立を阻害している。うわーまさに我が家のことか。口では厳しいことしか言わないのに、態度では全面的に子どもの面倒を見る「日本的ダブルバインド」これも思いあたる。ちゃんと就職して自立して欲しいと願いながら足を引っ張っているのは親だったってことにならないようもう一度読んでみます2017/04/05

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