内容説明
白人のみならず他の部族からも恐れられた屈強のコマンチ族。その大胆不敵な戦いの真相とは?白人との混血児にして不世出の族長クアナの生涯を軸に、最後の抵抗とその命運を描き上げた一大歴史絵巻。凄惨な殺戮戦を直視し、新たなインディアン史観を打ち立てた注目の書。
目次
新しい戦争
死のパラダイス
衝突する世界
飲めや歌えの大騒ぎ
オオカミの遠吠え
血と煙
夢物語と黙示録
白いインディアン女
風を追いかけて
何食わぬ死の顔
死闘
著者等紹介
グウィン,S.C.[グウィン,S.C.][Gwynne,S.C.]
アメリカのジャーナリスト。プリンストン大学で歴史学を学び、ジョンズ・ホプキンス大学で修士号(ライティング)を取得。1988~2000年「タイム」の国内記者、編集主任、支局長などを歴任。2000~2008年「テキサス・マンスリー」の編集主幹。2008~2010年同特派員。現在は「ダグラス・モーニング・ニュース」のシニアライター。テキサス・スクール・オブ・ジャーナリズム大学で特集記事の書き方を教えている
森夏樹[モリナツキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっちゃん
7
ゲェー!!インディアンの超人!!ジェロニモって残虐超人だったんですね。頭皮を剥ぐとか‥そしてバッファローマンにはすこぶる相性が良い。上巻はひたすら開拓者とインディアンの戦いを記録しただけでとくにストーリーはない。後半に期待。2022/11/12
風花
7
北米インディアン最強と言われたコマンチ族の、事実上最後の族長となったクアナ・パーカー(コマンチ族の戦士と白人女性の間に生まれた)の生涯をとおして、白人とインディアンとの長い戦いを描いたノンフィクション。上巻では、ヴァージニアの海岸に初めて入植者が到着した1620年から、1858年秋頃までに白人が行なった侵略の経過や、インディアンとの具体的な戦いの様子に、クアナの母であるシンシア・アン・パーカーがコマンチ族として生きることになった経緯などを織り交ぜて書かれている。 感想は下巻読了後にまとめて。2017/06/15
でろり~ん
1
意義深い本なのだとは感じました。考えてみればアメリカ史ってほとんど知らないことに気付かせてくれたという点で。ピルグリム・ファーザーズから南北戦争の終結までの期間、240年はほぼ江戸時代にあたるわけですが、なんとも血塗られたアメリカの歴史であることか。にしてもこの本、読みにくいっす。おそらく訳のせいではなく、著者の思わせぶりな言い回しのせいでしょうね。記録を丹念に追っているからなのか、引用される事実の時系列も分かりにくいし、イベントごとに竜頭蛇尾な感じでした。でもなんだって21世紀にコマンチ族の話なんだろ。2019/12/17
takao
1
虐殺の連鎖、コマンチ族のクアナは畜牛ビジネスで成功2017/10/12
けじ
1
テーマ自体には非常に興味があったのだが、翻訳物独特の言い回しの分かり難さにくじけて挫折。下巻はキャンセル。2012/10/04