内容説明
美術館監視の有効な人数は?1ドル札をコインに両替する組み合わせは何通り?2つの容器で正確な水量を割り出せ―。日常生活に見られる含蓄あるパズル群が醸し出す、数の不思議。その魅力と解答に抜群の力を発揮する、離散数学の醍醐味を満載。全ての数学好き必読の書。
目次
1 ピザの数え方
2 ピックの公式
3 美術館をどのように監視するか
4 画素、直線、閏年
5 水の量を量れ!
6 切手からシルバーのコインまで
7 素数と平方:平方剰余
著者等紹介
マイケル,T.S.[マイケル,T.S.][Michael,T.S.]
アメリカ合衆国海軍アカデミー教授
佐藤かおり[サトウカオリ]
東京理科大学理学部数学科卒業、お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。現在アメリカ在住
佐藤宏樹[サトウヒロキ]
静岡大学名誉教授。理学博士。ニューヨーク州立大学ストニーブルック校客員研究員(1978‐79)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とりお
1
タイトルの通りい幾つかの離散的な問題に対する数学的な解法が示してある本。背景知識はそこまで必要なく、第一章以外はごく初等的な整数論の知識(高校の教科書レベル)さえ押さえておけば一応読めはする。しかし考察の難易度は高く、行間を自力で埋めながら読まなければならない箇所もあるため、離散的な問題に慣れていない人には重いかも知れない。個人的には5章の水汲み問題の解法が面白いと思った。この問題の一般的な解法が気になる人は多いと思われ、この章の難易度は低いのでぜひここだけでも。2025/04/01
monado
0
軽めの数学パズルの本と思いきや、わりとガチな感じ。章末に練習問題はあるし、後半は結構難しい。ピクセルで直線を引く問題とうるう年処理の問題が等価になるなど、面白い結びつきで話題を引っ張るところは大変おもしろかった。2016/06/07
kenitirokikuti
0
ドット絵で直線を描くアルゴリズムは、1960年代のIBMのコンピュータ科学者ジャック・ブレゼンハムによるもの▲メモ。平方剰余の相互法則。オイラー、ルジャンドル、ガウスが関係。2015/11/23
ほにょこ
0
★★★なかなか興味深い内容でした。 パズルというより数学書ですが、扱う問題が具体的で分かりやすいので面白く読めました。ピックの公式とその応用が特に面白かった。 章末の問題の答えも載せてほしかったです。2015/03/13
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