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内容説明
未来を切りひらく歌とドラマの力。『サウンド・オブ・ミュージック』『ジーザス・クライスト・スーパースター』から『ライオン・キング』まで。代表的名作の魅力を現代文化の力学のなかで読み解く、愛と知と葛藤の本格的ミュージカル論。
目次
1 家族(『サウンド・オブ・ミュージック』―継母への跳躍、あるいはミドルクラスの神話;『ライオン・キング』―異文化共生、あるいは血統の呪縛 ほか)
2 言語(『マイ・フェア・レディ』―言語帝国主義、あるいはジェントルマン/レディの資格;『ウエスト・サイド・ストーリー』―人種主義、あるいは記号の専制 ほか)
3 身体(『ラ・マンチャの男』―ヒロイズム、あるいは歴史の相対性;『ジーザス・クライスト・スーパースター』―民主主義、あるいはメディアとしての偶像)
4 他者(『オペラ座の怪人』―エキゾチズム、あるいは仮面の下の天使;『レ・ミゼラブル』―階級社会、あるいは敗者の正義)
著者等紹介
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年東京生まれ。イギリス・ヨーク大学で博士号取得。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
17
家族・言語・歴史・他者との関わりなどのテーマに分けて、ミュージカルの内容と、その考察が書かれています。サウンド・オブ・ミュージカル、メアリー・ポピンズ、ライオンキングを始め、ウエストサイド・ストーリー、ジーザス・クライスト…や、オペラ座の怪人、レ・ミゼラブルなど。時代背景、そのストーリーの裏にあるものを深くえぐります。劇団四季ファンの私は、四季の舞台で半分以上は観たことがあります。観たことがなく、これから観たいという人より、いくつも観たことがあり、もっとよく知りたいという人におすすめです。2016/04/17
那由田 忠
2
ロンドン留学中に書いた原稿のようです。現地でミュージカルを堪能できるのはいいなあ。説明は自分で文章に酔っている感が濃厚で、いろいろな構造的分析をするのですが、私の頭にあまり入ってきません。少しこねくり回しすぎかなあと思います。まあ、評論的に書くとこんな類の文章になりますか。『レ・ミゼラブル』は持ち上げすぎですね。 とりあえず、『ジーザス・クライスト・スーパースター』と『ラ・マンチャの男』のDVDを買って、じっくり見ようと思いました。2013/02/26
ぴよぴよ
2
深い。観たことあるのは、載っているミュージカルの半分。「ウエストサイドストーリー」の人種とは。と、「マイフェアレディ」の英語の呼び名についてが興味深かった。2012/02/02
花浅葱 藤袴
1
半分位の作品は見たことあって、そういう見方もあるのね、と納得。ラマンチャやウエストサイド、ライオンキングは見たこと無いけど見てみようと思った。あとロンドンのオペラ座の怪人は書かれている通りに素晴らしいので全力でおすすめしたい2016/10/14
いずみ
1
意識していなかったけどそういえばミュージカル映画好きだなあと思ってこの本を手に取った。あと、「深読み」も好きだから。 『サウンド・オブ・ミュージック』の映画を最後に観たのはいつだろう。これを読んだらまた観たくなった。それから『マイ・フェア・レディ』!!この「男性が女性を理想的な大人になるように育てる」類の話、本当に世界中にあるのね!!『源氏物語』のミュージカル観たいけど、宝塚ではないものを観たいなあ。 取り上げられている作品の原作も全部読みたい。いや、読む。 やっぱりいいねえ、深読み、好きだな。2014/11/26