出版社内容情報
【目次】
プロパガンダ・ポエティカ
Ⅰ 大学礼賛
1 「不純」 なる教養
パノフスキー/ヴァールブルク
公共選択論の 「ポリス」
「喜びのストライキ」 の到来
大学は無償となるのだろうか? 日本政府は一九七九年に国際人権規約を・・・・・・
2 日本学生支援機構のレジリアンス
給付奨学金の不在
国家とネオリベラリズム
無償性の欠如と闘うこと
知識人という問い
日本学生支援機構の奨学金返還説明会では、ふたりの著名人のヴィデオ・メッセージが上映・・・・・・
3 院生サンディカリズムのために
「札幌おもてなし隊」 の悲惨
大学の知‐政治
水に落ちた犬を打つ
二〇〇八年七月五日の午後、札幌の大通公園には、数千人のひとびとが・・・・・・
4 ゴリアールたちの帰還
「フランスの大学は無期限のストライキに入った」
ブラックリストの会
交換のロジックを断ち切る
二〇〇九年一月二九日、フランスはゼネストを決行する。「われわれはあなたたちの危機には・・・・・・
5 トリノからの展望
ワシントン・コンセンサスからボローニャ・プロセスへ
大学のサンディカリズムと二つの身体
コモンとしての大学
二〇〇九年五月一七日、第二回 「大学サミット」 が開催され、会場となった・・・・・・
Ⅱ 思想礼賛
6 夜の秘密
「灰色」 の支配
独房と個体化
田舎司祭の深く長い夜
小沢健二は 「企業的な社会、セラピー的な社会」 でつぎのようにいう・・・・・・
7 「金毘羅」 の未来
笙野頼子のネオリベラリズム批判
「純文学論争」 と感性的なもの
「金毘羅」 という個体化
W・B・マイケルズは 「現代アメリカを代表する批評家」 ともいわれるが・・・・・・
8 天体の革命的フィクションについて
デカルトの夢
プッサンの神話政治
われわれが夜空をあおぐとき
一六三三年六月二二日、『天文対話』 を著したガリレオに異端誓絶が・・・・・・
9 サミット体制のネグリ
この未決の世界で
「倒錯」 の思考
二〇〇八年六月二九日から三日間、北海道大学で 「G8大学サミット」 が開かれた・・・・・・
10 ベーシックインカムの戦争機械
「労働力」 という概念の粉砕
認知資本主義と精神のエコロジー
資本にとってかわるコモン
ドゥルーズ=ガタリはベーシックインカムの要求を支持するだろうか・・・・・・
11 反資本主義のエナルゲイア
タルナック事件
コミューン、組織化、蜂起
不可視でありつつ出現すること
二〇〇九年五月二八日、ジュリアン・クーパーが釈放された。勾留はじつに六ヵ月・・・・・・
註
あとがき
初出一覧
内容説明
資本主義の終わりを、われわれはどのように生きればいいのか?時間と場所を倒錯させ、無数の新たな夢をつむぐための「不純なる教養」。
目次
1 大学礼讃(「不純」なる教養;日本学生支援機構のレジリアンス;院生サンディカリズムのために;ゴリアールたちの帰還;トリノからの展望)
2 思想礼讃(夜の秘密;「金毘羅」の未来;天体の革命的フィクションについて;サミット体制のネグリ;ベーシックインカムの戦争機械;反死本手技のエナルゲイア)
著者等紹介
白石嘉治[シライシヨシハル]
1961年生まれ。フランス文学。上智大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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