内容説明
宗教と国家の錯綜した関係をふまえ、政教分離の原則とともに、創造すべき価値として生まれた「ライシテ」。「スカーフ事件」をはじめ、社会のなかに信仰を位置づけるための葛藤や模索がさまざまにつづくなか、フランス屈指の歴史学・政治学の泰斗が、われわれの背後に広がる歴史的、地政学的な文脈から、リベラリズムや多文化主義など世界のアクチュアルな問題に応答しつつ、具体的な例をとおして思考する。日本の読者のための詳細な「用語解説」・「関連年表」・「訳者解説」付き。
目次
1 例外的なコメモラシオン
2 われわれは何を祝ったのか?
3 二百年の歴史
4 政教分離法
5 法の適用
6 ライシテと学校
7 ライシテと信教の自由
8 結論は出ていない
参考資料
著者等紹介
レモン,ルネ[レモン,ルネ][R´emond,Ren´e]
1918年生まれ。パリ高等師範学校に在学中、レジスタンスに参加。戦後はソルボンヌ大学の助手を出発点に、1964年にナンテールの学部に新設された「20世紀史」講座の教授となる。以降、さまざまの教育研究機関の要職を歴任。カトリックの知識人として、またフランスを代表する歴史学・政治学の泰斗として活躍。1981年からは「国立政治学研究所」総長、1998年にアカデミー・フランセーズ会員に選出。2007年に死去
工藤庸子[クドウヨウコ]
1944年生まれ。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
伊達聖伸[ダテキヨノブ]
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D(パリ高等研究院との共同指導)。現在、東北福祉大学総合福祉学部の専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruka Fukuhara
ほなみ
Yosuke Saito
mittsko
Wa11abie


              
              

