内容説明
声・身振り・絵解きが中心的伝達手段の、アフリカ無文字社会の日常。対照的に、過剰・多様な文字表現が駆使される日本の伝統。全く異なる文化空間を自在に往還し、「人間」とは誰か、「文化」とは何かを探求する、人類学の第一人者の思考のエッセンス。
目次
はじめに 文化の三角測量のために
1 グローバル化のなかで技術文化の多様性を探る
2 「うたう」ということ
3 言語表象における動物の寓意―比較考察
4 図像象徴性研究のための予備的覚え書き
5 肖像と固有名詞―歴史表象としての図像と言語における意味機能と指示機能
著者等紹介
川田順造[カワダジュンゾウ]
1934年、東京生まれ。東京大学教養学科(文化人類学分科)卒業、パリ第5大学民族学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、広島市立大学国際学部教授、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授などを経て、現在神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員。主な著書に、『曠野から―アフリカで考える』(筑摩書房、日本エッセイスト・クラブ賞)、『無文字社会の歴史』(岩波書店、渋沢敬三賞)、『サバンナの音の歴史』(東芝EMI、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞)、『聲』(筑摩書房、歴程賞)、『口頭伝承論』(河出書房新社、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 爆烈瞑想バキトマ道