内容説明
世界銀行やIMFが推進したグローバルな政策が、実際には貧しい人たちをさらなる貧困へと追いやった。その実体を明らかにし、現代の貧困を地上からなくすために、いまなされるべき農業や貿易政策を提言する。
目次
第1章 取り残された人々
第2章 貧困はいかにして創られるか
第3章 市場を機能させる
第4章 農業ではなく賭け
第5章 罠からの脱出
第6章 歴史を無視できるのか
著者等紹介
ラインズ,トーマス[ラインズ,トーマス][Lines,Thomas]
現在、国際農業市場を専門とするフリーランスのコンサルタント。ロンドンとパリで商品市場や金融市場について報道するジャーナリストをし、その後、エジンバラ大学の国際ビジネスの講師となる。また、国連機関や有力なNGO、フェアトレードの組織や労働組合などで、農業支援プロジェクトの代表者、政策顧問を務めてきた
渡辺景子[ワタナベケイコ]
翻訳家。一橋大学社会学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ダニアン
1
もしかして表紙の赤の濃淡はアフリカの形…?図書館の本だからただの汚れだと思ってた(笑)2012/01/24
原玉幸子
0
最近外国人の思考ってこうなのかなと思うことが多いのですが、ロジカルな主張による構成は読みやすいです。「貧困=アフリカと言い切ってもおかしくない」との言説に真新しい切り口はありませんが、過去との比較として、当地で一次産業に従事せざるを得ない人々が市況や為替変動のリスクに晒されてしまう、西洋資本の搾取の状況が更に酷くなっていることは、改めて認識すべき事柄と思いました。(◎2015年・秋)2019/12/27
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