内容説明
先史時代から道なき道の困難に敢然と旅立った勇者が、密林の奥、大海原の果てに見出したものは何だったのか。シルクロード、暗黒大陸アフリカの奥地、そしてコロンブスらの大航海まで―。辺境に離散してゆく人類の「移動」を視座に、世界史を壮大なロマンに読み換える。大胆な構想の決定版。2007年度「世界史協議会ブック賞」受賞。
目次
1 手を伸ばす―通路の最初の発見者、文化の採集から大いなる帝国へ(分岐の発端;「アイスマン」がやってくる;合流の始まり;初期の地図の謎;文明間のコミュニケーション;地中海から大西洋へ;シルクロード;モンスーンの探検者;合流の限界)
2 到達する―約一〇〇〇年以前までの海洋の探検(最後の文化の分岐―太平洋でのポリネシア人の探検;大いなる合流―北極海と大西洋;インド洋海域―季節風ルートの拡大と展開)
3 躍動する―古代後期と中世における陸地の探検(シルクロードの延伸;モンゴル効果;ステップ地帯の踏破;国内の探検―日本とヨーロッパの実例;キリスト教圏の辺境の彼方;アフリカ;アメリカ大陸内部のルート)
4 跳躍する―中世後期の海路の転換と大西洋への進出(なぜイベリア半島か?;大西洋志向の起源―ジェノヴァとマリョルカ;イべりヤ人がやってくる;大西洋のアフリカ側へのポルトガルの探検;アフリカの突出部をまわる;世界の他の地域の海洋志向;ヨーロッパの奇跡?;風向きに戻る)
5 躍進する―一四九〇年代の前方への大跳躍(コロンブス;キャボット;ダ・ガマ;カブラル、ヴェスプッチ、アンダルシアの航海者;コロンブスの周辺の世界―大西洋以外の探検)
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