トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界―ムーミントロールの誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 460p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784791764822
  • NDC分類 949.8
  • Cコード C0098

内容説明

1923年、フィンランドの首都ヘルシンキ。北欧神話に登場する冥府の番犬の名を戴く諷刺雑誌ガルムが創刊された。ヤンソンの知られざるカリカチュア画家としての活動と、激動の時代精神を活写する。

目次

『ガルム』、吼える
シグネのヘルシンキ
ヴィクトルのあたらしい国
禁酒と密造の日々
トロツキーの回転木馬
カレリアはだれのもの
ひとつの国、ふたつの言語
世相を映すカリカチュア
自家製のファシストたち
ノーベル狂想曲
旅する画学生トーヴェ
カリカチュア修業の日々
ファシスト同盟
内にも外にも憂いあり
冬戦争、始まる
戦争のなか、日常はつづく
そして戦争もつづく
脇役から主役へ―ミントロールの変貌
『ガルム』、息をひきとる
『ガルム』のかなたへ

著者等紹介

冨原眞弓[トミハラマユミ]
聖心女子大学哲学科教授。1954年生まれ。ソルボンヌ大学大学院博士課程修了、哲学博士号取得。専門はフランス哲学・思想であるが、トーヴェ・ヤンソンの作品に出会い、スウェーデン語を習得。ヤンソン作品の翻訳・研究を多数手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mazza

1
後半は読みやすかった。2022/03/27

ここあ

0
図書館本2014/11/07

かえる

0
ムーミンの生みの親として有名なトーヴェ・ヤンソン。日本ではアニメのほんわかイメージが強いですが、実はそんなムーミン誕生の背景には、20世紀前半の戦争とフィンランド・スウェーデン動乱の歴史があったことがわかります。ヤンソンが挿絵の連載を続けた風刺雑誌『ガルム』、ヤンソンのサインにちょこんと添えられた“怒った顔した謎の生き物”が、ムーミントロールの原型。普段あまり知ることのない北欧の歴史や戦時下の情勢、人々の思いまで知ることができる非常に充実した一冊です。これをまとめ上げた作者さんの情熱に頭がさがります。2011/09/14

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