出版社内容情報
ホラーを原点にあらゆる作品を創造し続ける世界的映画作家が、自作を含めたホラー映画を語り、世界を語る。
内容説明
世界映画の巨匠アンゲロプロスからホラー漫画の第一人者・伊藤潤二まで、各界の最前線で創造をつづける人びとともに、世界の恐怖と驚異を映像化するための飽くなき試みを語り尽くす。
目次
1 恐怖論(なにか、ヤバイものが写っている…(高橋洋×鶴田法男×黒沢清)
ニュートラルな恐怖/怪物化のはじまり(斎藤環×黒沢清)
ホラー映画談義(千塚眞×黒沢清))
2 作品論(『回路』をめぐって1(中原昌也×黒沢清)
『回路』をめぐって2(柳下毅一郎×黒沢清)
『ハンニバル』をめぐって(青山真治×黒沢清))
3 作家論(アンゲロプロスとの対話(テオ・アンゲロプロス×黒沢清)
ゴダール映画の尽きない豊かさ(サエキけんぞう×黒沢清)
リチャード・フライシャー追悼(蓮實重彦×黒沢清) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王天上
3
思いがけず伊藤潤二の漫画術が知れたのが収穫だ。2017/11/26
ほしの
3
ヘルハウスが観たくなった。2016/09/02
OjohmbonX
3
ホラー映画って何、映画における幽霊って何という黒沢清の思考を読みながら、じゃあ叫以降、トウキョウソナタ、贖罪、リアルと幽霊がいない作品が続くのは何だろ。本書は叫以前の対談集なので直接的な言及はない。ただ、物語を突き詰めると世界と個人の対立が生じてどちらか滅びるみたいなこと言ってて、そこを追求したのがあの非幽霊作品群なのかもしんない。あと、一つのカットは現実に存在した時間の持続であってある絶対的な単位で、その持続を決めるのは監督に許された不可侵の権利だからワンカットにこだわらざるを得ない、って話は心震える。2013/10/01
白黒豆黄昏ぞんび
3
さっそく黒沢清監督の映画を借りてきました。2011/11/08
中本陽介
1
黒沢清が『ハンニバル』を最終的にアリだなって思ったのが脳味噌食うとこって言ってて自分と同じ事考えてて嬉しかったです。2021/03/17