内容説明
学力向上を謳い、校内暴力、いじめ、怠学、不登校等の学校病理を生徒のこころの問題にすり替えて、建前を語る教育再生構想は欺瞞だ。直視すべきは、教育問題とは即ち、社会矛盾を鋭く反映する労働問題そのものだということ。知識・学歴が仕事に役立たなくなった格差社会出現のメカニズムの数々を、教育現場の疲弊に見る。衝撃の分析レポート。
目次
1 教育ネオ・リベラリズムの正体(教育分業化;カリキュラム商品化 ほか)
2 労働と教育(短期労働;正社員の実態 ほか)
3 教育基本法改正案とファシズム(セグメント;ファシズム略史 ほか)
4 教育「民営化」の意味(ボール講演;教育再考 ほか)
5 教育と心性操作(語義;新奴隷性 ほか)
著者等紹介
佐々木賢[ササキケン]
1933年、中国・瀋陽の生まれ。高校教師として教育現場にあった後、現在は、日本社会臨床学会運営委員、神奈川県高校教育会館教育研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kenji Suzuya
1
教育ではなくてほとんどが新自由主義的な経済政策の批判。「教育とどう関連があるのか」と記述されているが、関連を示せていない。端的に言って酷い内容である。「総じて教育を語る人は「これが足りない、あれが欠けている」と指摘し、自分の願望を語ることで教育を論じたと錯覚している。」(本書p.55)とあるのは、まさにこの本のためにある言葉ではなかったか。2015/03/20
kohalogical
0
壁に投げつけたくなる程度には刺激的な本だった。言いたいことはわかるけど、途中からほぼ言いがかりじゃん。そこまで言うなら「何がいい教育でどう実現するべきか」まで言わないとただのクレーマーだよ。2011/10/03
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