内容説明
体の各部位が星座と対応し、日食や彗星に意味をよむ。人体と宇宙を一つに結ぶこうした世界観を、占星術は古来脈々と受け継いできた。話題の「冥王星」について、そして現代占星術をつくる近代からの流れを解説した文章を新たに加筆。星をめぐる、深遠な綺想を堪能してください。
目次
黒い太陽
病の時刻
大会合の三角形
髪なびかせたる星
盗人探しの星図
始まりの星
占星術の魔術と科学
星の観相術
水瓶座の時代
星の統べる土地
時選びの星術
綺想を生きる現代の占星術の変貌
深宇宙の占星術
占星術の近代
著者等紹介
鏡リュウジ[カガミリュウジ]
1968年京都生まれ。国際基督教大学大学院博士課程前期修了。心理占星術研究家、翻訳家。平安女学院大学客員教授。英国占星術協会会員、英国職業占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ういじ
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占星術にまつわるエッセイを日本人が読みやすい日本語で書いているある意味珍しい本かも。学術的な占星術の歴史が細かい字で400ページにわたって続くような本ではなく、知的好奇心が満たされる内容を読みやすくわかりやすく。2013/02/18
多分、器用です
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占星術にまつわる様々なエピソードを紹介。良書だと思う。特に付録についている「占星術の近代」という論考は、具体的な予言ができなくなった近代以降の占星術に対する考察は近代以降の個人の「個」の部分の変容に帰着させていて、普通に「そうかも」とか思った。2012/02/21