梁塵秘抄 うたの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791763108
  • NDC分類 911.63
  • Cコード C0095

内容説明

「遊びをせんとや生れけむ」で有名な中世歌謡集『梁塵秘抄』。それらは、遊女と呼ばれるものたちによって歌い継がれた、日本最古の流行り歌であり、私たちが失くしてしまった「野のうた、衆のうた」だったのではないか。ゆかりの地をたずね、歴史に埋もれた係累を掘りおこし、稀代の歌い手ならではのみずみずしい感性でときあかす、待望の書き下ろし。

目次

遊びをせんとや生まれけむ
こゑわざ―口伝集第十から
後白河院の祈念と企て
青墓の長者延寿
うた出づる国の背景
「梁塵秘抄」と日本の“うた”

著者等紹介

桃山晴衣[モモヤマハルエ]
6才より三味線音楽を始め、1960年桃山流を創立、家元となる。74年家元をやめる。’79年、初のLP「弾き詠み草」をリリース。坂本龍一と共演。’81年、LP「遊びをせんとや生まれけん 梁塵秘抄の世界」をリリース。’86年、LP「鬼の女の子守唄」リリース。’87年奥美濃・郡上八幡に土取利行と拠点「立光学舎」を設立。’88年日本インド祭「タゴール展」において企画立案、監修。’90年、ピーター・ブルック国際劇団「テンペスト」、’95年五木寛之作「蓮如」(前進座)の音楽を担殿。’95年より大野一雄とのコラボレーションで「照手姫」を作曲。’99年、CD「郡上のうた」2枚組をリリース。2000年より「梁塵秘抄2」を発表。’02年、「夜叉姫」パリ公演で絶賛を博す。’05年、「梁塵秘抄JAPANツアー100」をスタート。「梁塵秘抄3」を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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兎乃

5
楽器は、奏者の技量と 身体が持つフォースをダイレクトに伝える。ましてや「うたごえ」はごまかしのきかない、深く高く幅のある領域にあり、彼女の〈うた〉は彼女の生き様そのものだ。梁塵秘抄を本来の〈うた〉として蘇らせた桃山春衣さんは、日本の吟遊詩人だ。リュートが三味線になっただけで、そのスタンスが似ている。2008年、胸部腫瘍のため死去。没年69歳。たいへん惜しまれる。2013/04/18

こんがら童子

0
筆者の経験がとても面白い。だから途中の後白河の今様の歴史的考察とかは別にいらない。それより彼女の感覚感性感情を顕わにした部分がとても鋭く深く味のある。また身体で物を書いている感じがしたので、とても説得力があった。頭で書いたものは説得力に欠けると、この筆者の話を読んでいて思った。〈うた〉とはどういうものなのか、それも日本の〈うた〉とは、ということがなんとなく分かってきた。彼女の日本の〈うた〉というものの解明のアプローチの仕方もとてもまっとうだし、とても好感が持てた。まさにうたうように、感じたこと考えたこと思2010/01/12

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