内容説明
「遊びをせんとや生れけむ」で有名な中世歌謡集『梁塵秘抄』。それらは、遊女と呼ばれるものたちによって歌い継がれた、日本最古の流行り歌であり、私たちが失くしてしまった「野のうた、衆のうた」だったのではないか。ゆかりの地をたずね、歴史に埋もれた係累を掘りおこし、稀代の歌い手ならではのみずみずしい感性でときあかす、待望の書き下ろし。
目次
遊びをせんとや生まれけむ
こゑわざ―口伝集第十から
後白河院の祈念と企て
青墓の長者延寿
うた出づる国の背景
「梁塵秘抄」と日本の“うた”
著者等紹介
桃山晴衣[モモヤマハルエ]
6才より三味線音楽を始め、1960年桃山流を創立、家元となる。74年家元をやめる。’79年、初のLP「弾き詠み草」をリリース。坂本龍一と共演。’81年、LP「遊びをせんとや生まれけん 梁塵秘抄の世界」をリリース。’86年、LP「鬼の女の子守唄」リリース。’87年奥美濃・郡上八幡に土取利行と拠点「立光学舎」を設立。’88年日本インド祭「タゴール展」において企画立案、監修。’90年、ピーター・ブルック国際劇団「テンペスト」、’95年五木寛之作「蓮如」(前進座)の音楽を担殿。’95年より大野一雄とのコラボレーションで「照手姫」を作曲。’99年、CD「郡上のうた」2枚組をリリース。2000年より「梁塵秘抄2」を発表。’02年、「夜叉姫」パリ公演で絶賛を博す。’05年、「梁塵秘抄JAPANツアー100」をスタート。「梁塵秘抄3」を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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