内容説明
無意識、記憶、欲動、幻想など、抽象的に思えるものが、ニューロンを通して具体的なかたちをもつ。精神分析と神経科学の。最新の成果を交差させ誕生した無意識と欲動の新たな生物学。「可塑性」から見えてくる脳科学の新しい可能性。
目次
北極熊と鯨―可塑性の問題点
ディエゴとハイドン―知覚と記憶
トラジメーノ湖のほとりの制止―知覚の前途
アメフラシ、ラット、人間―経験から痕跡へ
シニョレリという名前の失念―シナプスの痕跡と精神的痕跡
クララと教皇―知覚と感情
ミルクとドアの音―精神的痕跡と身体状態
人間とオオカミ―幻想、対象、行動
思いがけない電話―欲動の起源と運命
近親相姦と冷蔵庫―快感と不快感
フロイトとジェームズ―極端に要約すれば
‘…TEDIBIT NON MUERIT…’―生成の可塑性と可塑性の生成
赤信号をまえにしたカップル―内的現実の波及効果
痕跡の時間―無意識、記憶、抑圧
フェラーリとトレーラー―幻想のシナリオをこえて
著者等紹介
アンセルメ,フランソワ[アンセルメ,フランソワ][Ansermet,Francois]
精神分析家。ローザンヌ大学生物学/医学部小児精神医学の教授。小児および思春期精神医学部門部長
マジストレッティ,ピエール[マジストレッティ,ピエール][Magistretti,Pierre]
神経科学者。連邦工科大学およびローザンヌ大学神経科学部教授。ヴォー州大学病院センター神経科学部門部長。欧州連合の神経科学会の会長を務めた
長野敬[ナガノケイ]
現在河合文化教育研究所主任研究員。生物学・生命論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ところてん
ひろただでござる