食のクオリア

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791762767
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0040

出版社内容情報

私たちが「おいしい」と感じるとき、果たしてそれは口だけで味わっているのでしょうか。それとも脳で?食べること、というのは最も日常的な行為でありながら、とても複雑な要素の絡み合いなのです。そして、その中で「おいしさ」を感じられることは、人生の味わいでもあることに気付くはずです。
『世界一受けたい授業!』などTVでも活躍する気鋭の脳科学者が、難しい説明に拠らず解き明かす「食」の不思議と豊かさ。小林秀雄賞も受賞した文章で綴る、味わい深い食エッセイです。

内容説明

食べているのは、脳なのか。異物が同化されてゆく快楽。

目次

おいしさの解剖学(まだ見ぬおいしさを求めて;おいしさの安全基地;盛りつけの美しさとおいしさ;なぜ、人と食べるとおいしいのか ほか)
おいしさの恵み(味覚は成長する;チョコレート巡礼;欠乏と飽食;スローフード ほか)

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京工業大学大学院客員教授、東京芸術大学非常勤講師。東京大学大学院理学研究科理学専攻博士課程修了。理化学研究所、ケンブリッジ大学生理学研究所など経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を研究している。主な著書に『脳と仮想』(第4回小林秀雄賞受賞・新潮社)など。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」キャスター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

9
美味しいものというのは,脳の状態を整える効果もある.チョコレートを食べると,それによって幸福感を覚え,脳をリフレッシュできる.定期的にそれを食べることで,リズムを作り,効率的に仕事をすることも可能になる.2013/04/10

kumicom

6
脳科学者茂木さんの食に関するエッセイ。茂木さん、食べることが好きなんだろうなあ。お寿司やワイン、おにぎり、給食、チョコレート、果ては宇宙食と幅広いジャンルの食べ物から始まる食の話から、有名な絵画「最後の晩餐」で始まる話まで、いろいろな角度から食について考察していて飽きなかった。ファストフードが主流になって、どんどん機会化していくけれど、人間の記憶に残るのは結局「懐かしさ」がキーになるシーンでの食事なんだろうな。スローフードは、今の世の中では意識しないと難しい。もっと日々の食事を味わって食べよう。2014/02/03

おくらさん

5
食の文化ライブラリーにて。 この視点は面白いなぁ。 2022/06/24

しほりさん

1
初の茂木さん。文章に無駄や押し付けがなくて、読みやすかった。敵対してる国や派閥や人々は、(食事ではなく)酒を飲み交わせばいいのにって考え方はまったくその通りだと思う。2016/07/24

平田剛

1
「食のクオリア」茂木健一郎。。。。食べ物は、人間という存在の根源的割り切れなさとつながっている。。。人間にとって、本来食べるということはもし直視すれば自我の根幹が揺らぐくらい危うい行為なのだろう。。。食べるということの本質について考えることは、世界のすべてがデジタルの情報に置き換えられると勘違いしがちな現代人にとって、大切な課題の一つであるように思う。(生きるの原点@ Sun.)2013/04/26

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