愛と暴力の現代思想

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791762637
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

疎外といっしょにどこ行こう。新自由主義とそれに付随する戦争政策、流動的雇用の腑に落ちない現実で、魂を捨てないために。いま、必要なことはなにか。疎ましい生活のための、反資本主義講座。

目次

愛と暴力の化け物世界へ(恐怖力;プーさんとドキュン;アナキズムとフェミニズムは似ている、性別は違うのでしょうが ほか)
資本主義のキモ(テナルディエ問題とは何か;六〇年前の亡霊にではなく、学生に賃金を;昨今の「ゆとり教育」と労働実話 ほか)
管理社会のシックスセンス(職業、労働、アカの他人;労働者、有罪;社会には窓があってもゴミ箱がない ほか)

著者等紹介

矢部史郎[ヤブシロウ]
1971年愛知県生まれ。著書に『無産大衆神髄』(河出書房新社)など

山の手緑[ヤマノテミドリ]
1970年埼玉県生まれ。著書に『無産大衆神髄』(河出書房新社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yc

3
この本はどこからでも読むことができる。著者の二人はまさに「問われなければならない問い」を思考し、「問うことしかできない問題」を直視している。認識をいかにして解釈へと向かわせるか。10年経った今でも色褪せることがない名著である。2016/01/08

2
 学生、主婦、非正規労働者、子供など現代の資本主義社会の中で「立場」を持たない者たちに焦点を当ててこれからの社会のあり方について考察が行われている。 「失業者には他をおいてやらなければならない仕事があり、その仕事のために賃労働の世界から退場するのである。失業者や非正規労働者が何もしていないように見えたり、遊んでいるように見えるのは、それは眼が腐っているからだ」(P.191)  本を読むこともまた「非正規」な人間の仕事なのだと思う。 2017/04/29

鬼束

1
勢いだけで書き殴ったようなアンソロジー2020/08/03

hiratax

0
(20061006)宮台×仲正本と同じ日に読了してたとは。最近、この本に感銘を受けたという人に出会ったが、前作の「無産大衆神髄」の方が両者の濃厚なセッションが詰まっている。本書は、矢部、山の手両者の独立論考が収まっており、テキトー感が削がれている。二人とも年齢を重ねてものの分別みたいなものが出てきて、ちょっと勉強もしてしまっている。解散直前のバンドのようで、事後的に意味付けがあるかもしれないが味わいは削がれる。矢部+山の手コンビが面白かったのは男女であってもデキていない、ベタの回避を徹底したこと。2006/10/06

オドラデク

0
チンカス理論。こういうこと書いても、社会には全く何の影響も与えない所が悲しいね。2010/06/12

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