内容説明
マンダラは変化を惹き起こすエンジン。本書は、チベットのマンダラの紹介にとどまらず、現代の芸術、宗教、科学のさまざまな領域に芽吹くマンダラ的知の可能性を、ラディカルに開示する挑発的なマンダラ入門。
目次
第1章 マンダラの普遍性
第2章 視覚的プロセスとしてのマンダラ
第3章 芸術形式としてのマンダラ
第4章 象徴システムへの鍵としてのマンダラ
第5章 マンダラの儀式
第6章 出発点としてのマンダラ
著者等紹介
アーグエイエス,ホセ[アーグエイエス,ホセ][Arg¨uelles,Jos´e]
1939年ミネソタ生まれ。幼少時をメキシコで過ごす。1969年シカゴ大学美術史専攻でPh.D.を取得。プリンストン大学などで教鞭をとる
アーグエイエス,ミリアム[アーグエイエス,ミリアム][Arg¨uelles,Miriam]
1943年シカゴ生まれ。1966年ミシガン大学美術史専攻でM.A.取得。イラストレーターとして、詩人S.レヴァインとの共著Lovebeast(Unity Press,1972)などをはじめ、さまざまな展覧会、共同企画に携わる
中村正明[ナカムラマサアキ]
1946年島根県松江市生まれ。慶応義塾大学美学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
※それは流出と再吸収のプロセスという本質的なプランをもつ全宇宙である。この宇宙は空間的にゆっくりと広がっているだけでなく、時間的に回転している。この広大と回転は、本質的な原理から発展し、中心の軸のまわりに回転する一つの生命のプロセスである。・・・中心の軸とは、空のよりどころとなっており、自らの根を謎めかしい基層におろしている世界の軸である。ーG・トゥッチ ★資料から貼り付けました。マジスカ2006/11/18
メルセ・ひすい
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8-03 マンダラは、変化を惹き起こすエンジン。チベットのマンダラの紹介にとどまらず、現代の芸術、宗教、科学の様々な領域に芽吹くマンダラ的知の可能性を、ラディカルに開示する挑発的なマンダラ入門。原則・マンダラは聖域を描き・崩壊させる力の侵入からそれを守る。しかし、マンダラは、儀式や礼拝のため純粋にしておかなければならない聖域以上のものである。それはとりわけ宇宙の地図である。それは流出と再吸収のプロセスという本質的なプランをもつ全宇宙である。※2006/11/16