内容説明
ロシア革命に端を発し、テロル・粛清・暗殺など20世紀の黙示録的大事件に脈々と通底する感情が、新世紀劈頭の9・11に収斂した―。自意識の分裂という強迫観念に囚われた、ドストエフスキーからA・ウォーホル、D・アーバスらの果敢な営為に、空虚で寄る辺ないわれらの時代の気分を抉る、大胆で意欲的な文化批判。
目次
1 破壊すべきものたち
2 そこには何もない
3 斧と革命
4 白い狼と赤い狼
5 絵画という亡霊
6 二羽の鳥と二つの塔
著者等紹介
飯島洋一[イイジマヨウイチ]
1959年東京生まれ。83年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。85年、同大学大学院修士課程修了。建築評論家/多摩美術大学教授。96年、日本文化デザイン賞受賞。99年度アーキテクチュア・オブ・ザ・イヤー展プロデューサー。03年、『現代建築・アウシュヴィッツ以後』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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