内容説明
『歎異抄』は、宗教書として、日本では最も多くの人々に親しまれている書物である。だが、それにも拘わらず、『歎異抄』には全面的に信頼し得るテクストが存在していない。長年の構想研究により、厳密な解釈学的方法を確立して、テクストの分析に新しい視界を拓き、『歎異抄』の原形を復元、その核心に迫る、画期的成果。
目次
第1章 『歎異抄』の成立(原本『歎異抄』の不在;『歎異抄』は何時知られたか ほか)
第2章 原形復元の試み(蓮如本『歎異抄』の本文;蓮如本の本文形態にかかわる疑問点 ほか)
第3章 『歎異抄』註釈(「異義条々」;「歎異抄」)
第4章 『歎異抄』の思想(真にして実なる在りようへの衝迫;阿弥陀仏に媒介された絶対知 ほか)
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