内容説明
異国の旅の先々で、死んだはずの父親が姿を変えて現われた―。
著者等紹介
ジェレヴィーニ，アレッサンドロ・ジョヴァンニ［ジェレヴィーニ，アレッサンドロジョヴァンニ］［Ｇｅｒｅｖｉｎｉ，Ａｌｅｓｓａｎｄｒｏ Ｇｉｏｖａｎｎｉ］
１９６９年イタリア・クレモナ生まれ。作家・翻訳家。ヴェネツィア大学日本語・日本文学科卒業。東京大学大学院・学術博士号取得。よしもとばななや松浦理英子の作品のイタリア語への翻訳を多数手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
よしもとばなななどの日本文学のイタリア語の翻訳者による日本語の小説。死んだはずの父が主人公の青年の行く先々に現れて、さまざまな会話を交わす。しなやかできめ細かな文章が美しい。父ではなくお父さんという言葉が使われる。お父さんという言葉の中にある懐かしく、優しいニュアンスを作者は日本人以上に理解している気がした。肉親の死はどんな人でも受け入れがたい。それを受け入れるためにこの本を書いたのかもしれない。物語の最後で9・11テロの悲劇から立ち直ろうとする人々と、自分の心の回復を重ね合せているところが巧い。2018/05/07
✿:*:･:*emi*:･:*:✿
1
死んだはずの父親に故郷を離れた 外国の色々な場所、色々な形で会う …という不思議な話です(´･ω･｀)。 もし私の父が生きていたら泣けてたでしょう。2005/08/15
