内容説明
資本主義の波に翻弄される農民たち、プレスリーに象徴される黒人音楽と白人文化の融合の可能性、公民権運動の台頭、人種隔離主義者の反撃、そして人種共学をめぐるリトルロック事件。混沌と激変の狭間でいくども訪れた改革・融和のチャンスがことごとく失われてしまったのはなぜか。資料・証言を犀利に検討し、民主主義の矛盾と現実に肉迫する、一級の社会文化史。
目次
第1部 第二次大戦後の風景(見知らぬ人ばかりの場所へ;創造と破壊と;奪いつくされ、虐げられて;暴走する官僚政治)
第2部 ロー・カルチャー(スピードと荒技と;大地のリズム;反逆児を気取って)
第3部 致命的な分裂(信仰の兄弟;抑え込まれた人種隔離主義者;最上の白人市民;サウンド・オヴ・サイレンス;聖書と銃剣;ラディカル・ディパーチャー―過激な出発)