内容説明
伝説のカルト映画『ピンク・フラミンゴ』で俗悪と不潔の限りを尽くし、不世出の倒錯女王ディヴァインを世に知らしめた「悪趣味の帝王」が、みずからの生い立ちを語り、「美味しい悪趣味」の作り方を指南する、究極のレシピ本。
目次
世界一不潔な人々
暴力が好きなわけ
ぼったくりどん百姓
ボルチモア―世界のヘア・スタイルの首都
フィメール・トラブル
裁判のすべて
キャスティング
世界一の美女
デスペレート・リビング
イディス・マッセイ、エッグ・レディ
二大巨匠―ラス・メイヤー、ハーシェル・ゴードン・ルイス
有名、みたいな
親の顔が見たい
著者等紹介
ウォーターズ,ジョン[ウォーターズ,ジョン][Waters,John]
1946年、米メリーランド州ボルチモアの家庭(中流の上)に生まれる。1965年ニューヨーク大学映画科に入学。しかし、ドラッグの所持で退学となり、ボルチモアにもどって本格的に映画制作を開始。1969年の初の16ミリ映画『モンド・トラッショ』を監督、それがプロの批評家たちの目にとまり、映画マニアのあいだに広まる。1972年には伝説的悪趣味映画『ピンク・フラミンゴ』を撮り、世界中にショックを与えた
柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部卒。特殊翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
65
淑女やお行儀の良い人は卒倒するかも知れないほどのショッキングなお下劣いっぱいの映画術!一躍カルトムービー監督に躍り出たジョン・ウォーターズと彼ら達の仲間意識と素顔が語られている。2019/06/14
Mark.jr
2
世界で最も下品かつ悪趣味なことで名高い映画「ピンクフラミンゴ」の監督John Watersが映画製作の秘話や美学、生い立ちや好きな映画など、もろもろを語った本です。一貫して悪趣味な映画に拘る著者ですが、それは"何もかも見尽くしたと思っている観客を楽しませる"ためのエンターテイメント精神であり、綿密なリハーサルにアドリブは一切なしなど、プロフェッショナル精神に裏付けされていることが本書を読めば、よく分かります。これもそんな著者のサービス精神に溢れた、笑えて楽しい本です。2019/10/02
愁
1
映画まんまのキャラクター(笑)。映画作法と言うより、本人や仲間達の逸話を楽しむ感じですね。お下劣だけど、シュッとしてるんだよな〜。
ジョン・テンダ
0
品よくお下劣な2009/07/17
aquirax_k
0
まさにウォーターズがいう良い悪趣味な本。