内容説明
宇宙の万物には生命があり、精霊が宿る―。太陽や星・動植物などに聖なる起原を見出し、大自然との一体感の至福を目指すアメリカ先住民独自の、論理・慣習そして宗教観。歌と踊りと儀式によってのみ伝えられるその秘義の数々を解き明かす。
目次
1 序論―聖なる道
2 精霊の世界と聖なる道
3 世界の創造―口承の伝統
4 アメリカ先住民の祭式と儀式
5 健全さと癒し
6 生の道
7 アメリカ先住民の宗教とキリスト教
8 アメリカ先住民の宗教の現在
著者等紹介
ハーツ,ポーラ・R.[ハーツ,ポーラR.][Hartz,Paula R.]
ミドルベリーカレッジ卒業。ノンフィクション作家、青少年向け書の編纂者として活躍
西本あづさ[ニシモトアズサ]
青山学院大学文学部英米文学科卒業。同大学大学院博士後期課程満期退学。現在、青山学院大学文学部助教授。アメリカ文学専攻
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感想・レビュー
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吟遊
4
ざっと読みですが。万物に精霊が宿っている、宇宙との秩序と調和を重んじる、伝統。2015/10/12
あいうえ
0
単純な知識と同時に、アメリカ先住民の現状も知ることができる。彼らの考え方は神道にどこか似ているので、参考にすると良いかもしれない。死と道化に関する考え方は少し気が楽になる。2017/08/11
Tree*House
0
最近、先住民の生き方や考え方に興味があり、その出発点にこの本を選んだ。結論から言えば、内容はやや難しく感じる所もあったものの、先住民とはどういうものかという概略は掴めたように思う。これを読んだ後にふとCowboy Bebopに登場したインディアンの顔が浮かんだ。また、彼の「ワカン・タンカの恵みあれ」という言葉も印象に残っている。もしかすると、その辺りから先住民に関心を抱くようになったのかもしれない。2012/10/08