内容説明
物語のテクストは、多様で自由な“読み”に開かれているのだろうか?読者に無限の解釈を許すのだろうか?記号・意味・テクストをめぐるさまざまな概念を精緻に定義し、物語のメカニズムを詳細に分析する、エーコの記号論の代表作。
目次
テクストと百科辞典
パース―テクスト共同作業の記号過程的基礎
モデル読者
テクスト共同作業の諸レベル
言述構造
物語構造
予想と推考散策
世界構造
行為項構造とイデオロギー構造
適用(『歯の商人』;『とてもパリ的なドラマ』)
著者等紹介
エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト][Eco,Umberto]
1932年生まれ。世界的な記号論学者として活躍
篠原資明[シノハラモトアキ]
1950年生まれ。京都大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nranjen
2
記号論入門より文自体が(その性質からか?)読みやすいかもしれないけど、やはり他のレビューを見て腑に落ちたが、訳の一文が長いのかもしれない。それともエーコの本文自体が長いのか。言っていることは面白いと思うのだが、いまいち回りくどいというかなんというか。読みやすくはない。2018/07/07
さちこ
0
読者受容をさらに記号論的に押し進めた内容。もとがイタリア語のせいだからか構文が複雑で読みづらい。挿入の節を()で括ったりして、主部と述部を近づけるとすこし分かりやすくなる。2012/12/05
星規夫
0
前から気になっていたエーコ先生。しかし、自分にはこの本は難しすぎた。ちゃんと記号論なりテクスト論なりの基礎知識を持っていないと、何が何だかさっぱりわからん……。2012/09/26
ukknok
0
正直難しかった。けど得たものもあると思う。多少小説を深く読めるようになるかな。2011/03/04
黒十八
0
物語について思いを巡らせたい時に手元にあると便利。
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- 和書
- 生活保護制度の研究