メタモルフォーゼ―オートポイエーシスの核心

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791759958
  • NDC分類 461
  • Cコード C1010

内容説明

「オートポイエーシス」が新たに発見した機構「二重作動」をあらゆる場面に摘出し、システム論の重要概念を次々に明確化、ゲーテの「メタモルフォーゼ」を現代に甦らせ、哲学、科学、芸術、すべての経験を全面的自己変貌へと誘う。

目次

1 二重作動
2 オートポイエーシスの系譜
3 過程
4 制作
5 浸透
6 感受
7 測定
8 相即
9 分岐
10 立ち上げ―マティスの選択

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
夜間飛行するパイロットの比喩で説明される神経システムからの発想を抑え、ハチやアリが巣を作る際にプロセスを自動的に経ながら別のことを行う建築の比喩から発想された「二重作動」を前景化した本書は、理論化する社会学領域を離れてリハビリテーションと対話を開始し、臨床的な観察実践におけるオートポイエーシスへの転換を図る。自ら作る建築としての生態に絞り、今一度アイゲンら第二世代のハイパーサイクルに向き合って、「二重作動」に構成素の可変性を導入する著者は、それ自体が別様のものになっていくメタモルフォーゼの中心機構に迫る。2017/09/26

ぷほは

2
新たな概念として「二重作動」を導入し、ホワイトヘッド『過程と実在』やヘーゲル『自然哲学』などの議論をベースに、元々の著者のフィールドにかなりAPS議論を近づかせている。そのためこのへんになってくるとルーマン派の社会学者たちはそれほど引用・参照しなくなっている。二重作動はメ二ングハウス『無限の二重化』で論じられていたことがかなり踏まえられているように思うものの、そこにハイパーサイクルの議論を持ってくるのはやや違和感。触媒作用の階層化の話は『オートポイエーシス』では第二世代システム論に位置づけていたのでは?2017/08/13

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