内容説明
神秘体験や「癒し」の心理学的メカニズムから、マインド・コントロールの手法、オウム真理教事件、“悪魔祓い”殺人まで、豊富な事例を踏まえ、現代における信仰と狂気と犯罪の交錯を分析する宗教精神病理学の決定版。
目次
宗教の時代(宗教の時代の心理と病理;宗教と文化精神病理)
宗教と犯罪(宗教と社会精神病理;宗教の犯罪精神医学的側面;宗教と多文化間精神医学)
「オウム真理教」事件をめぐって(テロリズムを行った宗派信者の心理分析;ヴァーチャル・リアリティと社会病理;重大化する組織犯罪とテロリスト集団の脅威およびその対策;世紀転換期における脅威の源泉)
宗教と人間(人はなぜ「神秘体験」を求めるのか;人はなぜ幻を見るのか;セルフ・コントロールとマインド・コントロール)
著者等紹介
小田晋[オダススム]
精神科医。1933年、大阪生まれ。東京医科歯科大学大学院卒。筑波大学、国際医療福祉大学などを経て、現在、帝塚山学院大学教授
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