出版社内容情報
山下洋輔、富樫雅彦、阿部薫、近藤等則そして今日の大友良英、渋さ知らズまで。60年代末、時代の旗頭として登場した日本のフリージャズは世界を先取りする表現を生み出してきた。揺籃期から現代までのプロデューサーとしてシーンを切り拓いてきた著者が証す、ドキュメント/前衛の軌跡。渾身の書き下ろし。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオヒ
1
60年代安保、ベトナム戦争、全共闘、学生運動、新宿、フォークゲリラ、アートロック、そしてフリージャズ。ちょうど自分が生まれた頃の話だが、この時代特有の『熱さ』や『破天荒さ』みたいなものには強く憧れる。この密度の濃さ。自分が大学生だった80年代に比べるとまるで別世界のよう。 時折、山下洋輔やコールマン、ドルフィー、大友良英などのフリージャズを夜な夜な愛聴している自分としてはこれは絶好の参考書。まだまだ未知の音はたくさんある。これからもレコード屋通いがますます楽しくなりそうだ。2021/09/08
1959のコールマン
1
☆5。著者自身が当事者である割には、そしてフリージャズの本にしては読みやすい。加えて熱い!演奏者も!聴衆も!面白い!もう何度でも読み返そう。いや~でも吉沢元治トリオ、ESSG、ナウ・ミュージック・アンサンブル、生で聴きたかったな~~~~。 2019/03/01
nori
1
I am proud that I have heard 山下洋輔 trio at Interplay 8 in front of Kansai TV building, Osaka. The trio was the most favorite one in free jazz category. Although I do not pay attention to the category nowadays, this book gave me nostalgic feeling.2012/12/12
ビーフハート
1
新宿の安い喫茶店で、熱に浮かされたように読み耽ってしまった一冊。2006/10/10
こまどり社
1
案外としょかんに置いてるので嬉しい。いままで何度借りて読んだことか。そして今また読んどります。ジャズに限らず何かしら誰もやってなさそなこと、多数にあんまし理解してもらえそうにない事に挑戦するときには背中を押してくれるチカラになってくれそな、えらい頼もしい事が書かれてます。というか、このみちの先人達が切り開き持続していることがなんと頼もしいことであろうか。まあ、読んだだけじゃ録にもわかるわけない世界なのでしょうが、あと100回は読みたくなるはずなので、いつかのタイミングで買う気しますね。枕元にフリージャズ史2010/11/09