内容説明
悪ふざけ、ホラ、作り話、でっち上げ、贋作、かたり、偽造品などなど何でもござれのペテンの玉手箱。
著者等紹介
シファキス,カール[シファキス,カール][Sifakis,Carl]
UPI通信社会部記者を経て、ノンフィクション作家活動へ
鶴田文[ツルタアヤ]
ニューヨーク州立高校を経て、東京教育大学卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くろまによん
10
大変面白く読めた。欧米の詐欺・ペテンを集めた事典。金儲けのために詐欺を働く者がいれば、いろんな人生を味わってみたかったと詐称する者もいる。ユニークな切り口の人類史ともとれる。分厚いから読むのに1ヵ月かかった。2014/07/09
馬の背
6
30年後に「オレオレ詐欺」の事を知った人は、よくもそんな手口にひっかかる(息子かどうかなんて分かるだろう?)などと思うだろうが、これを読むとはるかな昔から詐欺の手法はあまり変わっておらず、現在あるのはそのバリエーションであることがわかって面白い。バリエーションが豊富で新鮮だから、新に騙されるのだけど。なかにはひどい話もたくさんあるけど、エッフェル塔を売る話など、夢があっていい。2009/10/19
隠者
2
人間色々いるというかつくづく日本に生まれてよかったというか。あとがきの「単なる詐欺や悪徳商法の手口の暴露本ではなく、人は何故騙し、騙されるのかという永遠のテーマに迫る古典」この一言に尽きる。いい思いをしたいという人間の欲望に付け込まれるからということを理解すればそんなことは起きない。結局真面目に生きるのが一番。2023/06/19
うめ
2
この本めちゃくちゃ面白い。 世界中の詐欺とペテンを事件名毎に整理してる。 心の動きを一番理解してるのは詐欺師ではないのかという仮説の元読んでいる。 最終的には脳科学、行動経済学と紐づけて理解する予定。2017/06/25
くさてる
2
これまでに歴史に残った詐欺やぺテンの事例集。小道具こそ変われど、こういうものの手口や付け込まれる人間心理というものは世界のどこでも、時代を問わず変わらないのだなと思った。厚いけれども、各項目は短いので、短篇ミステリを読み続けるような感覚で、とても楽しく読むことが出来た。そしていろんな作品の元ネタも見つかったりもした(笑)。2012/06/09




