内容説明
近代の倦怠と孤独にさいなまれる中也波瀾の30年の魂の軌跡を、詩と鑑賞でたどる。中也理解の決定版。
目次
山羊の歌(初期詩篇;少年時;みちこ;秋;羊の歌)
在りし日の歌(在りし日の歌;永訣の秋)
未刊詩篇
日記より
書簡より
評論・作品より
著者等紹介
中村稔[ナカムラミノル]
1927‐。詩集に『鵜原抄』(高村光太郎賞)『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)他。評論『宮沢賢治』『中原中也―言葉なき歌』『斎藤茂吉私論』他。伝記に『束の間の幻影・銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)。『新編中原中也全集』編集委員
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
28
「夜、うつくしい魂は涕(な)いて、/もう死んだつていいよう・・・・・といふのであつた」(妹よ)・・・もう死んだっていいようと涕く女、その傍らには祈るよりほかない男。純潔のたましいは今宵も涙にぬれる。「詩はまづ、詩でなければならない。――分り切つたことだと云はば云へ。詩に思想が必要なぞと云つて生な理論を詩の形で語る奴等があんなに多いのをどうしてくれるのだ?」(1936年の日記)2015/06/26
蟐
1
上段に詩、下段に解説が載っていて読みやすかった。日記等の抜粋もあり。2018/02/19
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