知覚はおわらない―アフォーダンスへの招待

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791758470
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C1010

内容説明

環境と身体の新たな出会い。世界がちがって見えてくる。環境に潜在する多様な行為の可能性「アフォーダンス」。これを単位にすることで心理学・物理学・生物学の溝が埋められ、知覚は無限の行為となる。J.J.ギブソンの生態光学を拡張し、科学からスポーツ、芸術まで、あらゆる経験を変容させる未来の理論を明解に導入する。

目次

1 アフォーダンス入門(リアリズムのお稽古;アフォーダンスの心理学;スポーツの究極にある緩慢さについて―沢野雅樹との対話;想起の「自然」についての覚書)
2 表現(表現と同時性―寺山祐策と武蔵野美術大学視覚デザイン室の学生たちの対話;光に触れる意識―ジェームズ・タレルに聞く;マイクロスリップと演技―平田オリザとの対話)
3 運動(知覚はおわらない;義足の生―歩行という意識、義肢装具士・井ノ瀬秀行に聞く;いちど起こること)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

11
アフォーダンスとは環境に眠る可能性くらいの意味か。ともかく知覚をそのようなものにアクセスする手段として、より多様に、ダイナミックに描きだす。本書で何人かのアーティストにインタビューしているが、感覚を発明・発見する芸術との親和性の高い研究領域だ。何より個別具体的なケースが重視されるため、欠如を欠如とみなさないところに世界を肯定するような力があって個人的に好き。“タコの心身問題”なんかもアフォーダンス恰好の研究対象になるだろう。2023/03/06

里のフクロウ

2
アフォーダンスへのガイダンス。スポーツや演劇、義肢装具士などアフォーダンスの現場にいる人々とのインタビューや対談・対話を通じて、アフォーダンスというものを感じることができる構成になっている。「運動」編では、知覚をアフォーダンスで「説明」している。哲学では結論を見ないでいるテーマである。カメラモデル・二項図式に代わるアプローチを見させてくれたが、「包囲光」の概念はどうしても理解できない。アフォーダンスは環境のものであり、それを知覚するのは「私」ではないのかと。招待されて、はまってしまったようである。2017/10/12

藤々桃

1
おもしろかった!ジェームス・タレルとの対談が掲載されていたのが特によかった。アフォーダンスの視点から、身体も演劇も芸術もなんでも考えてみると何と楽しいことか。佐々木さんの本は全部読まないと。2015/08/31

chichichi

1
平田オリザさんとのインタビューが面白い。2010/04/11

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