内容説明
人造人間の製造、狂気の脳移植、人類絶滅計画など、現代科学の悪夢を体現するマッド・サイエンティストとは誰か。歪んだ欲望・邪悪な情熱が蠱惑的に表象されるマス・カルチャーに先端科学への不安と恐怖を透視する刮目の文化論。戦慄の地球懺滅プロジェクト。
目次
序論 笑うサラとけたたましい科学
1 フランケンシュタインズ・ゲート
2 大衆向けの奇跡
3 ピシピシ、パチパチ、キー
4 A爆弾、B級映画、Cカップ
5 エイリアンの流行
6 医者に食べられてしまうよ
7 身体はどうでもいい、あるいは肉体よさらば
結論 終末の娯楽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島晋作
1
フリッツ・ラング『メトロポリス』から塚本晋也『鉄男』(!)まで、マッド・サイエンスをキーワードに映画文化を論じる本。浩瀚な内容の優れた研究書である。特にUFOアブダクションについての論考が収められている第5章 は目ウロコであった。しかし、本当に読みにくい翻訳である。ほとんど意味のとれない文章にたびたび遭遇するのには閉口した。いい本なので、原著を手元に置いておくことをお勧めしたい。2015/09/19
shunkichi
0
H図書館。社会的状況と関係付けるのはよくあるので、もう少しひねったところが欲しかった。全体的にまじめすぎかな、と思ったが、作者のUFOの話は面白かった。2013/02/18