内容説明
宗教―聖なるものを巡る想像力の基底に潜む人類の生物学的記憶。進化論や精神分析の知見を駆使し、「捕食者への恐怖」が「崇高なものへの畏怖」へと転じるプロセスに、宗教的人間(ホミネス・レリギオシ)の誕生を探り出す自然神学の最前線。
目次
1 文化の地勢―宗教の位置づけ
2 回避と捧げもの
3 物語の核
4 階層構造
5 罪と因果関係
6 贈与の相互性
7 記号の有効性―意味の宇宙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
7
市外図書館から 書名(原題)に不満。内容は「神聖」ではなく「供犠」が重点。読んでると面白くなる。①世界のあちこちで神やエライ人の怒りを鎮めるのに指を詰める。②ヤハウェ「手ぶらで私の前に出てくるな」③「アラーは忠実な者たちから命と所有物を貰い受け、その見返りとして楽園を与える。」④女性は交換の「対象」⑤神を「犬のようについてくる」ようにさせることが・・宗教的供物の担うことである。 宗教の神はどれもこれも本来「ヤバい」奴らなのでおだてたりごまかしたりして巧いこと使わねばならないのですね。 2016/03/24
ncnr
2
(進化)生物学とか、言語学的な観点からの著述が多い。身体の一部、特に手指を捧げることの延長にヤクザの「指を詰める」ってのが関わってるのかな?と思った。2012/05/11
-
- 和書
- 群論 〈上〉