記憶と反復―歴史への問い

記憶と反復―歴史への問い

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791756612
  • NDC分類 201.1
  • Cコード C1010

内容説明

「歴史」と「忘却」に抗して。ホロコーストを証言で描く映画と、パレスチナ兵との思い出を綴るジュネを導きの糸に、記憶とは何か、という最もアクチュアルな問題を根底から問い返す。ドゥルーズ、フーコー、シャルル・ペギーらの実践を踏まえ、言葉を奪われた人びとの沈黙と、歴史から零れ落ちる記憶の微粒子の律動に耳を澄ます、新たなる思想家の誕生。

目次

序章 指と視線―イマージュ、アフォーダンス、エノンセ
第1章 「かくも静穏な場所に…」―証言と詩、そして狂気
第2章 歎願者の使命―他者の悲惨を反復し、沈黙を語る
補章 瓦磔の下の記憶―映画『河童』とパレスチナの少女
第3章 無言の表面に語らせること―潜勢態としての記憶とその翻訳
第4章 言語とその分身―アントナン・アルトー、人間のいない反復
第5章 記憶の反復―歴史(の終焉)と反歴史的実践