内容説明
現代思想の二大巨頭―「精神分析」のラカン、「歴史主義」のフーコー。アメリカ民主主義、植民地幻想、フィルム・ノワール、ゴシック・ロマン、ジェンダー・ポリティクスなどを題材に、「欲望を読めない」フーコー理論に対する「欲望を読める」ラカン理論の決定的優位性を明快に論証する。
目次
1 構造は街中を行進して歩かない
2 矯正精神医学的な主体―映画理論とラカン受容
3 切り刻むこと(カッティング・アップ)
4 衣服の超自我
5 吸血鬼、母乳育児、不安
6 不能なる「他者」―アメリカの民主主義、アメリカのヒステリー
7 密室・わびしい部屋―フィルム・ノワールにおける私的空間
8 性と理性の安楽死
感想・レビュー
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