内容説明
伝説とその遺産。偏見と差別のドラマツルギー。ホロコーストの後、シャイロックはいかに語られるべきか。生肉一ポンドへの執着という契約通りの要求が、狡滑で残忍、悪辣で卑劣という見做されるに至るメカニズムは何か。人種問題・宗教・精神分析・文学・演劇など、四百年の長きにわたって蓄積された言説を多角的に検討し、「シャイロック問題」の核心に迫る―。ロイアル・ソサエティ文学賞、ヨークシャー・ポスト・ブック賞受賞。
目次
第1部 シェークスピアのシャイロック(彼はどこから?;ユダヤ人;三千ダカット ほか)
第2部 解釈―1660‐1939(喜劇から悲劇へ;ロマン派と修正主義者;ヘンリー・アーヴィング ほか)
第3部 世界のシャイロック(伝説と遺産;他者の声、他者の文化;大家族 ほか)



