解明される意識

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解明される意識

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  • サイズ B6判/ページ数 597,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791755967
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C1010

内容説明

デカルトにはじまる物心二元論の時代は終った。意識の説明は、進化論とコンピュータ・サイエンスのドッキングを通じて、ここに一新する。先端諸科学の成果を背景に、ヘテロ現象学、意識の多元的草稿論、自己および世界についてのヴァーチャル・リアリティー論など、新しい哲学的見取図を提示し、意識の生成・進化・展開の解釈に画期的地平を拓く。認知科学の最新の成果を結集。

目次

1 はじめに―いかにして幻覚は可能であるか?
2 意識を説明すること
3 現象学の園探訪
4 現象学に代わる方法
5 多元的草稿対カルテジアン劇場
6 時間と体験
7 意識の進化
8 言葉は私たちにどのように働きかけてくるのか?
9 心のアーキテクチャー
10 「見せる」と「告げる」
11 証人保護プログラムの解除
12 資格を失うクオリア
13 自己の実態
14 想像された意識

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

19
たとえるならレチタティーヴォ風の重厚(退屈?)な語り口で展開される、すでに古典と化した感のある意識論。ちなみに著者のデネットはかなりいい声の持主である。意識を神秘化するいかなる言説も認めないとする著者の立場は明瞭だが、その帰結としてクオリアの概念さえ思弁的には無益なものと否定するのは、一人一人が意識の専門家たるわれわれとしては、「ほらこれ」とディオゲネスばりに反論したくなったとしてもしかたがない。クオリアを仮にスコトゥス的な概念とすると、その興味ぶかさは汎心論を拒否してもなお損なわれないとぼくはおもうが。2017/05/04

茶幸才斎

6
この肉体に宿るように知覚され、デカルトさえ疑いの果てに存在を確信した「自分」という感覚の正体とは何か。筆者は、脳には五感から入った情報を集約して対処方針の指令を出す中心的構造や機能はなく、我々が感じる「自分」とは、脳のあちこちで刹那的に並列的に生じている多種類の情報処理プロセスの総体である、とする「多元的草稿」モデルを提唱する。自分の脳の活動について従来ない見え方が想像(体感?)でき、非常に刺激的で面白かった。だからと云って、目の前の景色が変わったり、胸の内の些末な悩みの数々が消えたりする訳ではないがね。2016/08/03

魔魔男爵

6
自称認知科学者だが、大学の専攻は哲学やんけ!ラマチャンドラがデネットを哲学者と言ってるので信じて読まない方がよかったw語り口が冗長でまともに本文読まなくてよい。訳者解説読むだけで充分だと思う。科学の知識もあるがスキームは哲学で、数学のセンスは悪い。数学寄りの思考者はデネットはエレガントでないと切り捨てるだろう。ドーキンスやラマチャンドラやガードナーを一冊も読んだ事のない奴には面白いかもしれない。哲学書としてはウィトゲンシュタインとデリダのファンに受けるかもしれない。2011/04/23

roughfractus02

4
動かし難い中心を動かすには動き回るしかない。心身二元論や行動主義という名を与えられたこの中心は、そうプログラムされた処理装置として扱われる。このプログラムに対し、処理装置を多元化し他領域とヘテロ化する際に著者の饒舌に拍車がかかるのは、彼自身が動き回ることで主観や客観の区別を意識に持ち込まずに自然主義的に検討できるからだろう。この処理装置は自らに向けて、自らをもって定義し直し続けるのだから、さらに動かせば件のプログラムは複数の処理装置を往復し、複数のプロセスを並列処理するように書き換えられるのかもしれない。2017/03/01

Satoru Yonekura

4
ダニエル・デネット「解明される意識」 認知哲学。M.ミンスキー「心の社会」が随所で参照されている。 「意識」「自分」は、脳のどこかにその中心があったりするのものではなく、『バラバラに綴られた幾筋もの物語の草稿が、作者もプロットも語り手も聞き手も無いままに、時間的ねじれのプロセスの中で互いにせめぎ合いながら、そのつど新たに相寄って織り合わされただけの、矛盾と断絶と飛躍をはらんだ、切れぎれの仮想的物語の断片もしくは断片の軌跡でしかないことになる』(訳者あとがきより) 二段組みで約570ページ。手応えあります。2016/02/17

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