内容説明
クジラ研究の世界的権威であり、探検家、音楽家でもある著者が、クジラの採食・交尾・子育て、コミュニケーションから、地球の温暖化と海洋汚染、イルカの巨大な脳とその複雑なしくみ、ザトウクジラの唄など、彼らのさまざまな生態を、科学者の精緻な眼と芸術家の温かい心で描いた、白眉の博物誌。
目次
第1章 クジラ
第2章 パタゴニアでクジラと暮らす
第3章 セミクジラの行動
第4章 ザトウクジラの唄
第5章 クジラの群れ
第6章 クジラと友達になる―恐怖心から自らを解放する
第7章 捕鯨やその他の楽しみ
第8章 誤ってクジラを殺す
第9章 クジラによって救われる
感想・レビュー
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「太平洋、大西洋、インド洋などと言って私たちは区別をしているが、本当は海は一つであり、川や淡水に棲息するものを除けば、存在するすべてのクジラがそこにいる。あなたがどこに住んでいようと、クジラが近くの沿岸を通るかもしれないし、水深さえ十分にあればどこの港や湾に入ってきてもおかしくないのである。それが現実に起きると、クジラはあなたに直接語りかけるメッセージを必ずくれる──あなたの心の奥底にまで伝わるような衝撃を与えてくれるのだ。」「私は海の水をかき混ぜる巨大な車輪というクジラのイメージが好きである。」🐋♪♪2019/05/18