内容説明
オウム真理教、性犯罪、猟奇殺人、親子・夫婦間殺人…現代をどす黒く染め上げる犯罪の数々。その犯罪者の責任能力を問う精神鑑定ノートを公開し、高度情報化社会にひそむ狂気が犯罪として現れるメカニズムを現体的に明らかにする。
目次
序 現代において犯罪はどう析出するか
鑑定の狂気誌と邪宗門
プラトンと「孝行糖」
「ハレ」と「祭り」の中の「罪」
誇大妄想における日常と非日常
ヘレボルスと毒人参
犯行動機の二重登録
責任能力と行為能力はどう相関するか
露は尾花と
恃めし樹に雨漏りて
鴛鴦相戮
愛の幻想と快楽殺人
心の傷とは何か
殺人のデモノロジー
終末論と集団の病理
夢の精神医学的民族誌
鑑定の後始末
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- 第三文明2024年1月号