内容説明
生物の進化を、遺伝的変異と自然選択によって説明する時代は過ぎ去った。物質から生命が発祥し、驚くべき進化を遂げる過程には、生体高分子に内在する、自己組織化の機構が深くかかわっている。外因性の進化から自己展開的な進化へ―。進化論の最前線。
目次
第1部 ダーウィニズムへの疑問(遺伝的変異はランダムに起こるという教義;進化は自然選択のみによって起こるという教義;系統発生にはプログラムが存在しないという教義)
第2部 進化の話題で実地検証(本能の進化;昆虫の飛行;カッコウの策略 ほか)
第3部 自己組織化する生命(生体高分子は自己形成する;生体高分子は情報処理装置である;認識の起源と進化)