内容説明
男と女はなぜ必ず支配と服従の関係に入ってしまうのか。愛の絆はなぜ愛の拘束に変わってしまうのか。フロイト理論を根底から問い直しつつ、支配関係発生のメカニズムを幼児期の親子関係の中に探り、新しい人間関係を打ち立てるための具体的ヴィジョンを提示する、フェミニズム精神分析の最新成果。
目次
第１章 最初の拘束
第２章 主人と奴隷
第３章 女の欲望
第４章 エディプス期の謎
第５章 ジェンダーと支配
第６章 結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ
5
女性性をただ主体を立ち上げる前に置くのではなく、女性の主体性を論じている。女の欲望のところなど特に刺激を受けた。共感融合しつつ、主体を失わないこと。それは人としての成熟、独立した対等な主体同士の成熟した関係と言える気もする。 読んでしばらくしてからふと思いついて書いた感想にて、少しズレがあるかも知れないです。2021/10/03
