内容説明
20世紀の物理学は、素粒子のなかに、入れ子状に小さな粒子があることを発見し、宇宙空間の始まりと終わりを予測した。こうした発見は、どのような実験・観察と抽象的思考から生まれたのか。日常的な問いと数学の成果をみごとにまとめあげた、現代物理学の先端の風景。
目次
1 科学、数学、想像力
2 カオスとラプラスの幽霊
3 時間の矢
4 空間を通じて応用する力
5 波―定常波、進行波、孤立波
6 タキオン、双子の年齢、因果
7 遠隔作用という幽霊
8 素粒子とは何か
9 集合的現象
10 対称性の美と力