内容説明
強烈な個性と卓抜な指導力で偶像化されるカリスマたち。カルトの教祖から時代をリードするイデオローグまで、たえず生み出しつづけられる「超人」の深層を赤裸々に検証する快刀乱麻の評論。―諸外国に先駆け日本で初公刊の「封切版」。
目次
1 救いとしてのセックス
2 メシアの歴史
3 信者の心理
4 殺人者としてのメシア
5 権力の美味
6 現実を変形する手段
7 メシアとしての精神科医
8 魔力
9 自由恋愛の福音
10 性の分水嶺
11 力の仮面
12 第二の流れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
2
再読。「メシアと弟子は共生関係にある」「人は精神分析医のもとを訪れるのと同じ理由で救世主の弟子になる。人は自分の問題すべてを解決し、自分の生に対し責任を取ってくれる魔術師を救世主に夢見る」「教会は自由の代償として救いを提供する」……これ、宗教だけじゃなく、ある種の差別的なイデオロギーにも通じる気がして、うすら寒くなった。人間はとにかくなにかを信じたい、そのこと自体はよくわかるのだけれど…2016/06/01
Smith, Ordinary. Person.
1
カリスマとは、人々の心を引きつけるような強い魅力である。カリスマを持つ者は、その強烈な個性――カリスマ性で人々を魅了し引き寄せ、そして偶像化される。一方で彼らの中には暴走し、信者や周囲の人間を巻き込んで自己破壊的な犯罪を実行する者もいる。なぜ彼は取り巻き――上流階級や知識人も含め!――を操ることができるのか。成功したにも関わらず、後年に自らの城を破壊するような選択をする者がいるのはなぜなのか。カルト、そしてその中心に位置するカリスマの本質を独自の視点で検証した評論。 (以下コメントに続きます。)2024/02/17
南註亭
0
宗教学者などによるカリスマ論とか教祖論とは全く異なるアプローチで書かれた本です。 ちょっと類書が思い浮かびません。 大要寺院、人民寺院、ブランチ・ダビディアン、モルモン教団などについて論及されていますが、三島由紀夫についても考察を試みていて興味深いものがあります。 オススメ度は ☆☆☆☆☆ 5つです。2011/07/14
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