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内容説明
エイズやエボラ出血熱など、新しいウイルス病の登場は、人間による、生態系の破壊によってもたらされた―。人間と微生物との間の平衡状態の変化は、ときに、新しいウイルスの「出現」をうながし、伝染病の津波を引き起こす。ウイルス研究の最新の成果を、迫真のドキュメントをおりまぜて、スリリングに語る「ウイルス学」のすべて。
目次
第1部 極微の疫病神
第2部 あらたな脅威
第3部 反撃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねね
10
おもしろかった…!昔に買ってずっと読めてなかったんだけど、やっぱりウイルス面白いわ。基礎的なウイルスの話も載ってて読みやすいです。でもこの当時からレトロトランスポゾン解ってたんだ…大学で習わなかったのは何故(>_<)ウイルスの慢性感染による発育不全の話とか興味深い。デング熱やインフルエンザの話もあって今読むのにちょうどいい本と思います。デング熱感染のためには蚊の生涯で2回刺さなきゃで、しかも感染が成立する割合がかなり低いっていうのに驚いた。2014/10/12
まゆ
3
分子生物学の専門知識が足りず理解が追いつかない部分もあったが、初心者にも比較的分かりやすい内容だった。ウイルスに興味があれば面白く読めるだろう。20年以上前に書かれた本だが、インフルエンザ·ウイルスに1章を割き、その進化の早さから対処の難しさ、突然変異の危険性を訴えているのが興味深かった。2018年のインフルエンザの流行は過去最高との報道があった。人類とインフルエンザの闘いが終わる日は来るのだろうか。2019/02/17
銀河哀火
2
1993年に書かれた本。古いのにタイムリーな内容。新型コロナウイルスを考察できる。「タンパク質に包まれた悪い知らせ」は、我々の体内で大暴れしたり長居しすぎたり。著者は、ウイルスを「細胞というよりも化学物質そのもの」と述べる。人間という宿主が地球に増えたから、ウイルスは繁栄しているのだろう。第1章は「なぜ新しいウイルスが出現するのか」予言書的な本、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。2020/03/03
はこ
1
新型インフルエンザ上陸の際にから騒ぎを起こしたのもむべなるかな、ウイルスに対する正しい知識は手に入れづらいもの。高校生物では足りない部分を補うには良い本。2012/04/20