内容説明
日本で、宗教はどのように胚胎し、生成し、展開したか。原始的なシャーマニズムが渡来の文化と習合してゆく過程、日本人にとっての宗教的体験の意味、儀礼やイコンが象徴するもの、また、教派の指導者たちをカリスマたらしめたものは何であったかなど、多角的な視座から、日本の宗教の特質と展開の様式を解き明かした記念碑的名著。
目次
第1章 古代シャマニズムの習合類型
第2章 古代密教の日本類型
第3章 死のための団体形成
第4章 身体の時空
第5章 ドグマとセクト
第6章 宗教経験としての断食
第7章 宗教経験としての涙
第8章 中世の骨
第9章 マンダラの構造
第10章 山越えの象徴
第11章 月イメージの変貌