内容説明
在来のハレ・ケニ元論に対し、ハレ・ケ・ケガレの三極構造を提示して学会に論争をまき起こした著者が、民間信仰の構造、通過儀礼におけるハレとケガレ、女性の不浄性と豊饒性など、日本人の生活の深層構造にいどむ野心的な論攷。
目次
第1章 日本民間信仰とその構造
第2章 通過儀礼におけるハレとケガレの観念の分析
第3章 水死体をエビスとして祀る信仰―その意味と解釈
第4章 ハレとケとケガレ
第5章 月経と豊饒
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
4
学生の頃に桜井徳太郎の名前とハレ・ケ・ケガレの枠組みを知ったんだけど、その理解以降進展がなかったところにこのたび機会がやってきた。ハレとケは柳田國男が導入した用語としていいとして、ケガレのほうはいろいろと議論の余地ある言葉だったらしいね。デュルケム由来の聖と俗の分類では物足りないフィールドの実態は、そのどっちでもありどっちでもないケガレの発見によって補足する。ケが俗なのはいいとして、ハレとケガレは聖に部類させられるのだ。この点でハレとケガレは同質なのだが、それはしかし同時に起こるのではない。ゆえに別範疇。2026/01/16
ahchan_plus
0
細かい実例とともに紹介される日本のケガレの構造。日本人の信仰の形にわかりやすい分析がつけられた感じ。何よりもフィールドワークから得た各地域の目に見える信仰、目に見えない信仰がそれぞれ特徴があってとてもおもしろいし、その中から見える共通性はわくわくする。とてもよかった。2012/07/18




