内容説明
近代知を支配するロゴス中心主義を批判し、〈演劇的知〉や〈パトスの知〉を提示してきた著者が、〈共通感覚〉から〈場所〉を経て〈リズム〉へと問題を展開し、現代思想に新地平を拓こうと試みる平明な最新エッセイ集。
目次
共振する宇宙―人・物・自然
21世紀へのサバイバル
〈南型知〉と近代産業社会
場所・リズム・共振
現代思想と密教
M.フーコーとの遭遇
いまゲーテが面白い
大岡昇平と〈知の規矩〉
西田幾多郎の場合―ハイデッガーとナチズム
私にとっての〈昭和〉という時代
移動するトポス
純粋形式と演劇的知―S.I.ヴィトケヴィッチ=20年代のルネサンス