出版社内容情報
身をもって経験した全体主義の衝撃から立ち上がる強靭な思想。戦争、ポピュリズム、ジェンダー不平等といった現代の複層的な危機に対し、私たちは今なお彼女の思想に参照すべき点が少なくない。本特集では生誕120年を機に、アーレントの提起した問題系にさまざまな角度から応答する。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイティ
27
人文、社会問題関連の読む本ほぼすべてに登場するアーレント。とても読みごたえがある良い特集だった。研究者ごとの視点や論点が多様で特に早尾さん、二井さんのパレスチナ問題をめぐるユダヤ人哲学者ジュディス・バトラーの解釈との対比が興味深かった。ほか、黒人問題や教育思想からの原発事故、労働概念などに絡められているので難解だが入りやすい。アーレントの思想を礼賛するばかりでなく、昨今の情勢や諸問題への示唆として読み解く深さが突き刺さる。著作未読だがエッセンスは学んでいたようで、巻末のブックガイドも引き続き参考にしたい。2026/04/16
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