出版社内容情報
今特集では、先ずは終末論のアクチュアルな政治的含意を解きほぐすことを目指す。その上で、文化史的な諸相や乗り越えの試みを多角的に検討することで、終末のオルタナティヴを描くための思想的基盤を構築していく。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
39
読んでみるのは、終末論が特集されているからである。だが、終末論が知りたいのではない。革命が知りたいのだ。社会構想を考えるとき、時間的空間的に限定される必要があり、必然的に限界は終末論、その先には革命とユートピアが希求される。最後の審判と千年王国を引くまでもなく、終末論と革命はセットだ。したがって、終末論は一見すると世界の否定に思えるが、その後に到来する世界の強い肯定にも思えるのだ。ただ、この考え方の厄介なのは、否定が強ければ、その後の肯定は更に強くなる。前の否定の強さが後の肯定の強さの証明にみえてしまう。2026/05/07
かふ
16
「終末ファシズム」というトランプのアメリカを論じている。前日観た映画にそれを感じた。『サンキュー、チャック」のホラー感はそこに終末論を感じたからだ(それでこの本を読みたくなった)。2026/05/11
バーニング
5
前半は思った以上にピーター・ティールやイーロンマスクらテックバタリアンの終末思想が続けて語られているが、途中からフェミニズム神学やカントの終末論など違った角度からのトピックも挿入されており、全体的にはバランスがとれていて面白い一冊だと思う。終末を期待することが救済に繋がるという思想は宗教的背景を理解しないとよくわからないところがある。しかしながらそれもまた一つの「解釈」でしかなく、全てではないという視点も同時に重要におもえた。2025/11/10




